ほっと一息
仕事や作業などを一通り終えて、安心して一休みする時「ほっと一息」と表現しますが、実際、一段落した時、ほっと一息つくと落ち着きます。
この「ほっと一息つく」時、皆さんは息を吸い(吸気)ますか。それとも息を吐き(呼気)ますか。きっと両方でしょうが、私は、最初に少し吸ってからゆっくり吐きます。すると全身の力がスーと抜け安堵の気持ちになります。
この毎日行っている「呼吸」、「息」ですが、生活の中でよく使われてます。怒りが修まったり静まるよう「一呼吸置く」ことをしたり、何の心配や苦痛もなく静かに休む「安息」であったり。また、「呼吸を合わす」、「呼吸をつかむ」「呼吸を飲み込む」、や「息が合う」、「息が長い」、「息が詰まる」、「息を凝らす」等々、生きていくのに大切なことを言っています。
私たちの身体には循環器、呼吸器、消化器、泌尿器、生殖器等の全身の臓器、機能を自動的に調節している自律神経(交感神経と副交感神経)があります(メディカルノートより)。 この自律神経により調節されていますので自分の身体であっても「体温」や「血圧」や「脈拍」を自由に高くしたり低くしたり、多くしたり少なくしたりすることはできません。しかし、唯一「呼吸」は自分で変えることができ、意識的に自律神経にアプローチできるのです。
例えば、血圧が高い時、落ち着いた状態で腹式の深呼吸をすると下がると言われており、私の場合、最大血圧が10~15mmHgぐらい下がります。また、腹式呼吸をすることでリラックスできたり、よい健康状態が維持されると言われています。
今のコロナ禍の、不可抗力のことにどう立ち向かっても難しい時だからこそ、ていねいに自分に向き合い、この「呼吸」を大切にしたいと思っています。
『最初は、口でゆっくり10秒間吐き、次に、鼻で吸う。』
ちょっとしんどいなと思った時やってみようと思っています。
2021.03.19