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先日、子どもが、大人をおもちゃで叩くことがありました。
そのことだけをみると、叩くことはダメ!と思いますし、そう注意しました。ただ、それだけでは、子どもにとって怒られただけで終わってしまいます。子どもの言い分を聞いてみようと思い、話をしました。
「どうしたの?なにがあったの?」
「叩きたかった」
「叩きたかったの?それってこの間一緒にした、
戦いごっこがしたかったってこと?」
「うん」
「じゃあさ、そういう時は戦いごっこしよーって言ったらいいと思う。
そうしたら、相手は、いいよ!って言ってくれると思う。言える?練習しようか」
「戦いごっこしよー!」
「いいね!いい感じ!そう言ったら相手も嬉しいと思う」
戦いごっこがしたくて叩いたことが分かりました。そして、叩く前に説明と相談をしてほしいことを伝えたら、分かってくれました。
日常生活を送るなかで、自分の余裕の無さや忙しさから、子どものよくない行動を見ると、ついつい頭ごなしにダメ!と言ってしまいがちです。その裏にある子どもの想いや、伝えたいことがあることを忘れてはいけないなと、改めて思いました。
2024.10.09
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初夏の風が心地よく吹き、あじさいの花が芽吹いています。梅雨さえ乗り越えれば、夏はもう、すぐそこです。せっかく四季の折々を感じることができる日本に生まれたのですから、こども達には、さんさんと輝く太陽のもと、色鮮やかな夏を体いっぱいに味わってほしいと思います。
と、言いながら矛盾していますが、夏が来ると必ず、部屋に閉じこもって、集中してみたい映画があります。細田守監督のアニメ映画「サマーウォーズ」です。
インターネットによる仮想空間が、現代よりもっと発展している世界で起こった大規模なサイバーテロに、日本の片田舎の一族が結束して立ち向かうという物語です。デジタルな仮想空間と、夏の太陽に照らされる田舎町が交互に描かれますが、強烈なコントラストを生んでいます。また、インターネットを介した世界中の人たちとのふれあいと、血縁者、ご近所さん、学校の仲間との、生身のふれあいの対比も印象的です。そして、その両方の素晴らしさが見事に表現されています。
好きなシーンをあげれば枚挙にいとまがないのですが、かろうじてネタバレでないところであると、ネット上のパニックに際して、かくしゃくとして威厳のあるひいおばあちゃんが、事態の収拾を依頼するため知り合いに電話をかけるところです。「そんな昔のことをお云いでないよ、水に流して」とか「あの時の恩を忘れたとは言わせないよ」とか「そこをなんとか私の顔に免じて」など言ってほうぼうにかけあうのですが、コンピューターとインターネット全盛の世界で、スマートフォンをはじめ、暮らしのすみずみまでIT技術が行き届いているのに、ひいおばあちゃんが使うのは紙のアドレス帳と黒電話であるのが、すこぶる格好良いのです。
息もつかせぬダイナミックな展開もさることながら、老若男女の登場人物の表情や仕草が、とても繊細に描かれています。一族が戦いに臨む真剣なとき、赤ちゃんも一緒に難しい顔をしていて、ちょっと笑ってしまいます。「アニメーション」という言葉は、絵に魂を吹き込むという意味だそうですが、正に、キャラクターのひとりひとりが活き活きと躍動しており、ついつい感情移入してしまう、このあたりも世界的ヒットに至った理由だと思います。
せっかく、世界に誇る芸術メディアを生み出す日本に生まれたのですから、こども達には、みずみずしい夏景色を感じる、日本産の優良メディア作品を楽しんでほしいと思います。
※画像は細田守監督スタジオ地図より公式配布されたものです。
2024.06.26
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『別れの季節🌸』
3月ですね。今年度もあと少しとなりました。。今年度を頭の片隅で、振り返りながら、来年度への大きな変化へのドキドキとワクワクを胸に、目の前のやるべきことに向かう毎日です。私がここに来て、もう少しで1年経とうとしています。今思うと、あっという間です。(子どもの頃と、社会人になってからの年月の経つ早さがこんなにも違って感じるのはなんでだろう。大人になると早い…)
センターの玄関に、植物(割と大きな鉢に植えられている。)があります。私がセンターに来た頃からありました。
暑い夏の日に、いつも日陰にいるから、たまにはには、日光も浴びたい、そして水も浴びたいだろうと思い、陽が当たる外へ出し、たっぷりの水をあげると、不思議と、葉や枝が、ピン!と葉の色もきれいに(明るい黄緑色)なったように見え、その日から私は、その植物が気になり、時々同じようにお世話をしていました。ちょっと手を加えるだけで、こんなにも生き生きとするなんて。気持ちまで届いてるようです。
人と人との関りや繋がりも、ほんのちょっとの気遣い、言葉で、お互いの気持ちが変わってきます。植物にお世話をする時の優しい気持ちのように、周りの大切な人にも、優しい気持ちを持って、繋がっていけたらと思います。
そんなことを考えながら、別れの季節が来ます。それぞれの道で、自分らしく生きていけますように。
2024.03.13