リレーブログ 第11回 地域小規模児童養護施設 前田ブロック長
平成27年4月1日に3つ目の地域小規模児童養護施設「かつらぎの家」を開設しました。
わたしは、3つの地域小規模児童養護施設ブロックのブロック長、また、新設の「かつらぎの家」のホーム長としてスタートすることになっていました。しかし、初日の4月1日に急病で倒れ手術、入院となり3ヶ月休ませていただきました。年度初めの現場はどんなに動揺したことでしょう。本当に迷惑をかけました。という簡単な言葉では済まされないぐらいの大変な日々を子どもたちと職員に押しつけてしまいました。
でも「わたし」がいなくても現場はまわるんです。(ひねくれて言っている訳ではなく)
皆、やってくれるんです。出来るんです。大丈夫。その様に自分に言い聞かせて休養していました。実際、皆よくやってくれています。感謝します。
また、感謝と言えば、倒れたのは職場(本園事務所内)だったんですが、皆さんの判断力、行動力に救われました。当日、その後の優しい心づかい、真心に感謝です。皆さんのおかげで今こうして生きていることができています。
今、わたしは3つの地域小規模児童養護施設の家をフラフラと巡っています。各家の職員の相談役だったり、必要に応じて各家に行かせてもらっています。ひっかきまわしているところがあるかもしれませんが。
ある家の小1の女の子の笑顔がいいんです。ニンマリ(?)カッーと笑う(?)いやいや、どう表現したら良いのかわからないぐらいの笑顔です。純粋で一生懸命の笑顔でこちらもうれしくなります。この笑顔を守っていきたいものです。
ある家は3月末までいたところです。やはり、親しみもあり、ホッとする家です。3月末までの立場と今の立場は少し違い客観的にみています。毎日の生活の先入観をなくして接してみようと思っています。この様な立場の人間も必要かと勝手に自分の存在価値を見出そうとしています。
ある家は職員が「いつ来ますか?最近来てないですよね。。。」と声を掛けてきます。今は必要とされてますが、だんだんと煙たがられるのかと。これも、わたしの仕事かと。
あっ、地域小規模児童養護施設の説明がありませんでしたね。地域小規模児童養護は家庭的環境を子どもに提供していくこと、施設本体の役割を地域に開かれた形にしていくことを目的に開設しました。本園の小規模ユニットが、そのまま地域の一軒家にやってきたのです。子どもの定員は6名、職員は3人+食事支援の方1名のグループホームです。小学校、中学校は地域の学校へ通学しています。子ども会、地域行事の参加をして交流をしています。地域の方々が児童養護施設や、そこでくらす子ども達をより良くへの理解していただける様努力しています。
2015.07.29