-
数年前、ある女性職員の結婚披露宴にご招待いただいた。新婦から家族への手紙が読まれ、「子どもの頃、家族旅行が楽しみでした。お父さんが運転する車に乗る時のうれしさやワクワクした気持ちは、私の大切な思い出です。」という言葉に、感動すると共に「彼女の朗らかで実直な人柄は、そんな子ども時代一つ一つの積み重なりから来ているのだなぁ」と感じた事を覚えています。
さて、秋は行楽シーズン。希望館はホーム行事真っ盛りでした。ホーム行事とは、ホームごとの「家族旅行」をイメージしてもらえると分かり易いです。この秋は各ホームが遊園地に行ったり、古民家に宿泊したり、水族館に行ったり、普段は滅多にできない外食をしたり…それぞれのホームで楽しく行われました。
快晴の遊園地
私も女子ブロック長として、二つの女子ホーム行事に、【脇役的ポジション≒運転手】で参加しました。毎年行事に参加させてもらって、強く感じることが二つあります。
一つは、普段以上に子どもたちの笑顔がステキだという事。
笑顔で積極的に準備を手伝ってくれる子、出発前夜から楽しみ過ぎて眠れない子、出発は早朝であることが多いのですが、もちろん寝坊する子なんて一人もおらず、みんな笑顔で「おはよう!」と起きてきます。(わしは8年前にホーム行事当日に寝坊して、大いに迷惑をかけた前科あり。)
いざ出発すると車中は「遊園地で何に乗る?」とか「晩ごはんのバイキングではケーキ○個は絶対に食べる!」など会話一つ一つに笑いが絶えません。ジェットコースターに乗っては笑い、動物を見てははしゃぎ…夜ホームに帰って来るまでステキな笑顔が溢れ続けます。たまに調子に乗り過ぎて、叱られる子もいますが(笑)普段の生活場面とは違う、「特別な笑顔」が見られることは私の喜びです。もう一つは、ホーム職員の行事に対する熱意とスキルに感服させられること。
決して潤沢とは言えない予算ながら、子どもたちの要望に叶う素晴らしい行事計画を立てます。子どもたちの特性や得手不得手を考慮しつつ、車中の座る位置や遊園地内を回る際のグルーピングに気を配ります。行楽地のごった返す食事処で、お店のスタッフに頭を下げて領収書を書いてもらい、ある職員はテーブルを確保し、予算を超えるメニューを望む子がいれば、自分の注文メニューを低価格のものにして帳尻を合わせ…ホーム職員それぞれが、楽しい行事の達成に情熱を注ぐ姿に感嘆するのです。そんなホーム行事ですから、帰りの車中は子どもも大人もみんなエネルギーを使い果たしてぐっすり眠っています。心なしか寝顔も笑っているようです。脇役的運転手である私は、静まり返った車内をバックミラーで確認しつつ「今回のホーム行事もみんなの心に残ってくれるといいな」と思います。
冒頭の披露宴以降ここ数年「楽しみで、うれしくて、ワクワクする気持ち」を、希望館で過ごす子ども時代にたくさん経験してもらいたい。素敵な思い出一つ一つが子どもを育むのだ。と改めて考えています。そんな思いを巡らせつつ、将来だれかの披露宴で、
「水野さんの運転で出かけるホーム行事がうれしくてワクワクしました。」
とか言われたら、わしは確実に泣くなぁ
などと、叶わぬ妄想を膨らませて、一人孤独と戦いながら安全運転を続けた秋でした。女子ブロック長 副館長
水野 壮一
2019.11.22
-
鳥取こども学園希望館通所部門・不登校児童等グループケア「てくてく」では10月に秋の社会科見学に行きました。
毎年、秋には遠足に行きますが、今回は社会科見学!
大山乳業の工場見学とあおや和紙工房で紙すき体験をしました。
大山乳業では、白バラ牛乳の製造過程を見ることができ、多くの発見がありました。子どもたちも、興味津々で工場内を見学しました。
見学が終了すると、あおや和紙工房で紙すき体験へ。
講師の方にやり方を教えてもらい、いざ体験!
道具を使って紙すきをしていきます。
思い思いの色や模様をつけていきます。
水分を機械で取り鉄板にはって乾燥させれば完成です。各々の個性あふれる作品が出来ました!
最後に出来た作品を筒状にしてランプシェードにしました。
中にLEDライトを入れてスイッチを入れるととてもきれいです。(写真だと分かりづらいですが…)
今回の社会科見学を通して、貴重な経験を積むことができたと思います。
今後も「てくてく」では、様々な体験活動を通して、こどもたちが経験と自信を増していけるようにしたいと思います。
2019.11.11
-
この夏の猛暑もどこへやら。すっかり秋めい
て参りました。過ぎ去った暑い熱い夏に淋しさ
はおぼえますが、秋は秋で楽しみましょう!!
というわけで、希望館ではこの夏の盛り上がりに
少し火照った体をクールダウンさせ、情緒豊かな
心を育みましょう!というスローガンのもと、
「花いっぱい大作戦」を展開しています。
プロジェクトを引っ張るのは・・・
笑顔が素敵な豆しぼり先生
希望館1年目のフレッシュ職員、豆しぼり先生。
趣味の園芸を生かして、素敵なガーデンが広がり
始めています。豆しぼり先生の花を育てる姿を
見て子ども達も興味を示し、「私もやりたい!!」
と次から次へと小さな助っ人が増えてきています。
毎日せかせかと忙しく過ごす子ども達ですが、
ちょっと一息。立ち止まって綺麗な花を愛でる。そんな時間が持てれば素敵だなぁ
。
2019.09.27