5月の風
「STAY HOME」が続く悶々とした日々から逃れようと、子どもたちと一緒に学園内を少しお散歩。ふと見上げれば、5月の爽やかな風を受けながら、鯉のぼりが優雅に泳いでいます。その景色を見て、「いいなあ~、鯉のぼりは。自由で・・。」と思わずつぶやいてしまう私。黙って私の嘆きを聞いていた小3の女の子でしたが、突然私の背中を軽く叩いたかと思うと、猛ダッシュで風のように駆け出しました。
そうです。突然の追いかけっこの始まりです。運動不足の老体にムチ打ちながら、必死に我がのぎくホームの元気印を追いかけます。狭い学園の敷地と言えども、3周も走れば息は上がり、汗は流れ落ちてきます。「お~い。ちょっと休憩だあ!降参降参。」と声を掛けると、まだまだ物足りない様子を見せながらも、優しい元気印は私の休憩に付き合ってくれました。
ホームに戻り冷えた麦茶に氷をたっぷりと入れて、「カンパ~ィ。」とグラスを合わせる。喉を通り過ぎる冷たい麦茶に唸りながら笑顔を交すと、さっきまで鯉のぼりに愚痴っていた気分はどこへやら。なんだかほっこりとした幸せな気分に浸っていました。すぐにしょぼくれた言葉を吐いてしまう私に、いつも大切なことを教えてくれる子どもたち。
「幸せなんてすぐ足元に転がっているんだよおー!!」
のぎくホーム
2020.05.26