里親さんとの繋がり
クリスマスイルミネーションが目を楽しませてくれる季節となりました。今年はコロナに何もかもが振り回されましたね。早く収束することを願うばかりです。
私は、児童養護施設の里親支援専門相談員(以下、里セン)です。
平成24年に児童養護施設と乳児院に里センの配置される以前から、里親さん方と学園は深い関りがあったと伝え聴いています。今でももちろん里親さん方とは繋がりを続けています。有難いことです。
そんな繋がりのひとつでもある“家庭生活体験”を今回は紹介したいと思います。これは、鳥取県家庭生活体験事業という鳥取県の里親家庭支援事業のうち一事業で「児童養護施設等の入所児童を盆、年末年始、週末などに里親の自宅で家庭生活を体験させる。児童養護施設等の入所児童を里親家庭に一時的に委託し、季節行事や家族の係わりなど施設では体験できない経験を提供する。」ことを目的とされたものです。
学園の各ホームで暮らす子どもたちの中から数名が、月に1回程度週末や長期休みの際に里親さんのおうちに行かせてもらいます。生活体験って子どもたちが何のために行くの?と思われるかもしれません。
まず、行くたびに同じ顔の里親さんが「よく来たね」と出迎えてくれます。“ぼく”“わたし”だけを見てくれる応援団ができることになります。田畑でトラクターに乗せてもらったり、地域の公民館の行事に一緒に行かせてもらったり、仏壇にお花を供えたり、などなど数えきれないほど里親さんのおうちで体験させてもらっています。「楽しかった!また行きたい」と言って帰ってくる子どもたちを見て、ホームの職員さんも嬉しそうです😄
家庭生活での人間関係を学んだり、地域社会での社会性を養ったり、生活技術を獲得できるとも言われていますが、ただただ子どもたちにとっては「自分だけの応援団」がひとつ増えることが嬉しいようです。大事にしていきたい繋がりです。
先日は、里親会の関係である里親さんのお宅に訪問しました。
いつも美味しいコーヒーをふるまってくださいます。この日も頂きました。いつも迎え入れてくださり、感謝感謝です。このような温かい繋がりを今後も大事にしていきたいと思います。
里親支援専門相談員 宮橋佐和子
2020.12.24