K 大人になる ~はればれ~
はればれとして2度目の夏を迎えようとしています。
職員は日々悩んでいます。
開設し、まだ1歳半程度の自立援助ホームで若者の自立の支援が正しくできているのか。。。
そんなある日
開設当初から入所しているKさん。
毎日仕事を頑張っており、夏の一人暮らしを目標にしていました。
Kさん、自分の通帳を見ながら「今、通帳に残高が○○円あって、〇日には○○円がケータイ代と保険料で引き落とされるから○○円入れとかんと」
職員「そうだね。入れておかないと困るね」
Kさん「今月は給料が○○円入るからお金をこっちの通帳に入れとくわ」
職員「すごい!入所したころは『これどうしたらいい?』『どうする?』ばかりだったのに、そんなことができるようになったの?」
Kさん「こんなの当たり前」
職員「大人になったね」
翌日、職員がホーム不在時に来客。
Kさんがチャイムを聞き出迎える。
Kさん「どうぞこちらでお待ちください」と言い、リビングへ。
Kさんから職員に「お客さんがきてるからリビングに通してるよ」とLINE
職員急いでホームの戻るとKさんは「じゃあ、いってきます」と出勤
お客様「さっきの子がとても丁寧に対応してくれて、おまけにテーブルまできれいに拭いてくれてました。感動しました。よい教育されてますね」と。
正直なところ、はればれは来客時の対応など教えていません。
本当は社会に出るに当たってしっかり教えた方が良いのかもしれません。しかし。Kさんの自発的な対応には驚きと感動でした。
また翌日
職員「お客さんがKさんの丁寧な対応にとても感動してたよ。テーブルもきれいに拭いてくれたって。ほんと大人になったね!」
Kさん「テーブル拭いたのは自分が
朝ごはん食べたときにテーブルにお茶をこぼしたままにしてたからだよー」
急成長で大人になっていくKさんでした。
2023.07.06