リレーブログ第4回 フレンド&スマイル 山中総括寮長
暖かい日ざしに春を少しずつ感じる季節になりました。
本当にたくさんの方々のご理解とご協力のおかげで希望館の改築が進んでいます。自立援助ホーム「鳥取スマイル」も 少しだけ改築に感慨深い思いがあることをお知らせします。
実はこの改築工事に児童養護施設および自立援助ホーム鳥取フレンド出身のOBが基礎工事に携わっておりました。25年前に鳥取フレンド滝山寮で生活していた人です。当時は、制度も資金もなく利用者の皆さんといろいろな出来事を一緒に乗り越えてきていた時代です。その当時の出身者の1人が建設会社を立ち上げていることはきいていましたが、偶然にも約1年前に出会い、その時の利用者で仕事を探している17歳少年のことを話したところ、社長として面接をして、彼を雇ってくれました。その子は、県外出身の方でしたから山陰の冬を2回経験しています。夏の暑さ、冬の寒さの中での屋外作業の試練を乗り越え、現在もその会社で働いています。
お世話になった社長の他にももう1人のOBがいて、いつも楽しい会話で笑わせてもらっているようです。つらいことも多いと思いますが、現在の寮がOBに面倒を見てもらっていることに、繋がりと温かさを感じます。そのOBさんも「まさか自分が鳥取こども学園の工事をすることになるとははなあ…」と感慨深く言っていたことを忘れられません。
人との出会いをいつまでも忘れないでいてくださることに感謝します。まだまだ試練はあるでしょうが、頑張っている姿に自立援助ホームのスタッフも元気をもらっています。
鳥取フレンド・鳥取スマイル 総括寮長 山中 友子
2015.02.27