「おせ」になったなぁ
すみれホームには、様々な年齢、様々な期間、子どもたちがお泊りしたり1日過ごしては、帰っていきます。
その中には、年齢が大きくなっても、時々すみれホームを利用してくれる子がいて、そのたびに「大きくなったなぁ」と思います。
思春期の男の子。久しぶりにやってきました。小さいころからスポーツ万能です。
断られるのを覚悟で、「何かして一緒に遊ぼう。」と誘いました。
少し考えて返ってきた答えは、
「遊具鬼ごっこしよう。」でした。
思春期の男の子が、鬼ごっこ?!
…そういえば、小さいころに一緒にさせてもらってたなぁ。脚の速い子で、全然追い付かなかったけれど、思い出してくれたのかなぁ。それだったら、嬉しいなぁ。
ハードな鬼ごっこになりそうだけれど、50歳の老体に鞭打って、やってやろうじゃないか!!
早い梅雨明けの晴れた中、男の子と私、両方が1回ずつ鬼をしました。
私はそれだけで、もうバテバテです。
その様子をみた男の子がこう言いました。
「竹下さん、そろそろ満足した?」
暇つぶしのお付き合いをしてもらっていたのは、私の方でした。
しょうがない、遊んでやろうか、と気をつかってくれたのでしょう。
オセになって…と、息も絶え絶えの中、嬉しく思いました。
その後は、男の子の大好きなサッカーの相手をしてもらいました。
それも素早くて追い付けなかったですけれど。
鳥取こども学園 すみれホーム 児童指導員 竹下 敏
2022.07.20