「焼いも」って、作ったことありますか? | 社会福祉法人 鳥取こども学園社会福祉法人 鳥取こども学園

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「焼いも」って、作ったことありますか?

  昨年のある秋の日、はまむら作業所より、「さつまいもができたよ。堀りごろだよ。」と知らせが入りました。

 その時、焼いもって、どのように作るんかな~。皆で焼いもを作って食べたいなぁ~。という素朴な思いからの『焼いも作り大作戦』が始まりました。

 有志によるスタッフ会議、北栄町のアウトドアショップの方の焼いもつくりの手ほどき、皆のひらめき等の総意で、当日を迎えました。

 

 あっ…!!ここで当日までの経緯を知ってもらいたいです。(これ大事!!)

 

 たくさんの焼いもを作るには、ドラム缶がいい。でも、どこにある?

「あたしの家にあるよ。」

 ドラム缶は、どこで半分に切ってもらう?

「あっ、○○さんの実家でしてくれるかも。」

 すぐに電話して、依頼。無償で、素早くかつ丁寧な仕上げで切ってくださり、感謝!!感謝です!!

 フタにするトタン板は?「これも家にあると思う。」などなどと、「あるものを使う」形で展開していきました。

 

 焼いもづくりで最も大切な炭は、薪(まき)から作ることになりました。

 これも、はまむら作業所から提供してもらい、「まきわり」を初体験した職員たち。オノでマキ割りする音がグラウンドに響いていました。

 

 お試しに作ってみるのも、大事な時間。

 この時は、焼き時間を長めにしてしまい、丸コゲというか…イモは炭になってしまい…。難しい!!

 でも、焼いもの側でさくらスモークを焚いて、チーズ、卵などなど、おいしくいただきました。

スモークだけ見た通りすがりの方々は「何か楽しそうなことをしているな~」と見ていたかもしれませんが、実はかなり真剣だったんです。

 

 当日に戻ります。

 はまむら作業所の小林さんと太田垣さんが、昼前から手際よく薪に火をつけ、炭にしていきました。この「火」を何かに活用したいと、昼食の焼きおにぎりを作りました。

 少し風のある日で炎はよく上がり、たくさんの炭が出来上がりました。さすが小林&太田垣さんです!!

 炭になったら、マシュマロを串にさして、ゆっくりゆっくり焼いて、コーヒーとともにおいしい時間も。この時も、マシュマロ、串、コーヒーなど、すぐ近くのスーパーへ買い物に走る職員。素早い!!

 14:00こどもたちが集まってきました。

 タワシでイモを洗い、再度きれいな水で洗い、新聞紙に包んで濡らし、最後にアルミホイルに包むという一連の流れを説明しました。混乱もなくスムーズに、でもゆったりとした時間の中、アルミに包まれたサツマイモがゴロゴロと並びました。ドラム缶に入ったところを見届けて、それぞれ遊びに、用事に、散っていくこどもたち。焼きあがる時間を知らせて、一休みです。

 ドラム缶の中は、下から炭、トタン、いも、トタン、炭と重なっています。焼き上がりを待っている間、サツマイモチップスを調理場で作ってもらい、それをつまみながら外遊び。

「おいしく焼けるんだよ~」と、待つこと40分。試しに取り出してみると、すこし固くて再度ドラム缶の中へ。次こそはと、軍手をした手でアルミ、新聞紙をはがされたイモたちは、ホクホクの焼いもに変身していました。

「あつい!!」「おいしい!!」「ホクホク~。」「きれいな黄色!」という声の中、食べていきました。イモの種類によって、焼き具合が微妙に違います。中には、もうちょっとの焼け具合の物も。

食べきれなかったり、参加できなかった子どももいましたが、中には職員のためにホームに持ち帰る優しいこどもたちもいました。

最後に私たちも、赤く焼けている炭がもったいなくて、秋の黄昏の中、マシュマロ焼きをしながら反省会をしました。

消防署へも、焼いもが終わったと、ちゃんと報告を。(事前に連絡は入れていましたよ)

 

食育保健委員の有志で始めた、『焼いも作ってみよう会』は、大成功でした。

私たちの急な申し出に快く協力してくださった皆さん、ほんとにありがとうございました。


2019.01.21